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啓明学園高等学校は、東京都昭島市にある私立の中高一貫校で、1940年に三井高維氏によって創立されました。世界40以上の国と地域から生徒が集う“多文化共生キャンパス”として、多様性を尊重した国際教育を実践しています。
創立以来80年以上にわたり、「世界を心に入れた人」の育成を理念に掲げ、キリストの教えに基づく人格教育、言語教育、多様性の尊重を軸とした教育を実践。「ことばの力」や「想像する力」を育み、世界を輝かせる“Peacemaker”の育成を目指します。外国語教育にも力を入れており、帰国生や外国籍生徒も多く在籍。生徒一人ひとりが自分らしく学べる環境が整っています。
教育理念と4つの柱
啓明学園高等学校は、「世界を心に入れた人の育成」を教育理念に掲げ、多文化共生とキリストの教えに基づく人格教育を実践しています。異なる文化や価値観を持つ仲間との出会いを通じて、“ことば”と“想像する力”を磨き、平和を築く人“Peacemaker”を育てます。
この理念のもと、次の4つの柱を軸に教育を行っています。
キリストの教えに基づく人格教育
キリストの教えを通して、思いやり・誠実さ・謙虚さといった人間としての在り方を学びます。日々の礼拝や聖書の学びを通して、内面の成長を促し、他者と真摯に向き合う心を育みます。
多様性の尊重と共生
国籍や民族、人種、宗教、価値観の違いを超えて、互いを尊重し合う心を育てます。40か国以上から集まる多様なバックグラウンドを持つ生徒たちと日常的に関わりながら、真の多文化共生を体験的に学びます。
体験を通した創造力の育成
教室内の学びだけでなく、探究学習・フィールドワーク・プロジェクト型学習など多彩な体験を通じて、柔軟な思考力と豊かな創造性を養います。失敗を恐れず挑戦する姿勢を大切にし、自ら考え、行動する力を培います。
世界市民としての品性形成
グローバルな視点で物事を捉え、世界の課題にも主体的に向き合える品性と責任感を育てます。「自分と異なる存在とどう共に生きるか」という問いを常に持ち、自他の尊厳を大切にする姿勢を学びます。
また、キリストの教えに基づく「正直・純潔・無私・敬愛」の4つの標語が、日々の生活や学びの中に息づいています。
コース
啓明学園高等学校では、1年次に全員が共通の学びを行う「共通基礎課程」を履修し、2年次から「文系」「理系」に分かれて、進路や興味に応じた専門的な学びを深めていきます。ホームルームクラスは文系も理系も混合です。
※本校はコース制を取っていません。コースではなく、選択授業として文系と理系で履修内容が異なり、選択が可能。
共通基礎課程（1年生）
入学時はすべての生徒が共通のカリキュラムで基礎学力を養い、将来の進路を意識した学びをスタートします。進路行事や探究活動を通して目標を具体化し、学習意欲につなげます。英語や数学は習熟度別のクラス編成により、一人ひとりの理解度に応じた指導を実施。なかでも数学では、発展的な内容に取り組む少人数制「MathElite Class」も設置されています。
文系・理系（2・3年生）
2年次からは「文系」「理系」で履修内容が異なります。進路に応じた専門科目を履修。個々の目標や進学希望に合わせて、きめ細かなサポートが行われます。科目によっては習熟度別授業も実施され、理解度に応じた効果的な学びを提供します。
特色ある授業と支援体制
啓明学園高等学校では、多様なバックグラウンドを持つ生徒一人ひとりに最適な学びを提供するため、個別サポートと探究的な学びを重視した教育が展開されています。
●習熟度別クラス編成： 英語・数学を中心に、最上位層向けには少人数制「MathElite Class（マスエリートクラス）」を編成し、発展的な内容を扱います。
※「MathElite Class」は高校1年数学（必修）のみで展開。
●選択科目の拡充： 高2で17単位、高3では20単位以上が選択科目。第二外国語（フランス語・コリア語・中国語）や、古典探究、国語講読、芸術総合、キリスト教思想、茶道など、大学受験科目に加えて教養を深める科目も多彩に用意しています。
●探究学習： 「Peacemaking Project」として、グローバルな社会課題（気候変動、貧困、ジェンダーなど）をテーマに、文献調査やフィールドワークを通じて、批判的思考・表現力・協働性を養成します。
●進路指導： 生徒の希望に寄り添った個別サポートを重視。希望者向け講習のほか、夏期・冬期には特別学習も実施。総合型・推薦型選抜にも対応し、志望理由書の添削や模擬面接を繰り返し指導します。
国際交流
ラウンドスクエア加盟校としての活動
啓明学園は、世界50ヶ国、約230校が加盟する私立学校連盟「ラウンドスクエア」のメンバー校です。国際会議やオンラインミーティング、交換留学を通じて、世界中の同世代と交流。会議は英語で行われ、国際問題や環境問題に関するディスカッションを通じてリーダーシップや協働力を養います。
生徒主体の国際奉仕活動
「カンボジア裁縫プロジェクト～Stitches for Riches～」では、NPO法人・アジアの子どもたちの就学を支援する会(ASAP)と連携し、現地で手縫いされた布製品を文化祭で販売。生徒たちは自ら支援のあり方を考え、隔週でミーティングを実施。夏にはカンボジア現地を訪問するワークキャンプも実施されています。
また、SGHネットワーク校との合同研修会では、「援助・寄付」の本質や価値観を見つめ直す探究型ワークショップも行われています。
多様な海外研修・留学プログラム
短期海外体験学習（中3〜高3対象）
●カナダ夏期体験学習（2週間）：バンクーバー近郊でのホームステイと探究学習
●カンボジア交流キャンプ（4泊6日）：支援活動と現地校訪問
●国際ロータリー サイパン研修（6泊8日）：現地校体験＋ホームステイ
●バリ SDGsフィールドプログラム（4泊6日）：SDGsを現地で学ぶフィールドワーク
中長期プログラム（中3〜高2対象）
●ターム留学（約3ヶ月）：オーストラリア・ニュージーランド
●セメスター留学（約4〜6ヶ月）：オーストラリア・ニュージーランド・カナダ
●アカデミックイヤー留学（約9ヶ月〜1年）：アイルランド・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド
●ラウンドスクエア交換留学（約2ヶ月）：加盟校間で実施。
国公立大学
東京農工大学/
千葉大学/
岐阜大学(医学部)/
北海道大学/
筑波大学/
東京海洋大学/
東京学芸大学/
公立はこだて未来大学
私立大学
慶應義塾大学/
早稲田大学/
国際基督教大学/
上智大学/
東京理科大学/
明治大学/
青山学院大学/
立教大学/
中央大学/
法政大学/
学習院大学/
関西学院大学/
立命館アジア太平洋大学/
成蹊大学/
成城大学/
芝浦工業大学/
明治学院大学/
日本大学/
東京女子大学/
東京薬科大学
海外大学
University of South Florida/
Illinois Wesleyan University/
Oregon State University/
University of Toronto/
McGill University/
Indiana University/
Washington State University/
Kapiolani Community College/
Brigham Young University/
California Polytechnic State University -San Luis Obispo/
University of Oregon/
Oberlin College/
Johns Hopkins Peabody Institute/
University of Bristol/
Cardiff University/
Florida International University/
Simon Fraser University/
McMaster University/
University of Guelph-Humber/
Cedarville University/
The University of Manchester/
University of Exeter/
University of Glasgow/
Columbia University and Drew University/
Mount Allison University/
The University of Sydney
指定校推薦（2024年度抜粋）
上智大学(外国語学部・総合グローバル学部)/
東京理科大学(先進工学部・理学部(第二部))/
青山学院大学(理工学部・地球社会共生学部)/
法政大学(法学部・グローバル教養学部)/
学習院大学(文学部・経済学部・国際社会科学部)/
関西学院大学(文学部・法学部)/
立命館アジア太平洋大学(サステイナビリティ観光学部)/
東京女子大学(現代教養学部)
キリスト教学校教育同盟推薦
国際基督教大学(教養学部)/
青山学院大学(文学部・教育人間科学部・経済学部・経営学部・国際政治経済学部・総合文化政策学部・社会情報学部・地球社会共生学部)/
運動部
硬式野球部/
テニス部/
ゴルフ部/
サッカー部/
男子バスケットボール部/
女子バスケットボール部/
ダンス部/
バドミントン部/
バレーボール部/
陸上部
文化部
演劇部/
家庭科部/
美術部/
ブラスバンド部/
文芸アニメ部/
サイエンス部/
軽音楽部
その他の活動
JRC/
聖歌隊/
シャローム
啓明学園高等学校では、生徒一人ひとりが安心して学び、充実した学校生活を送ることができるよう、学習・文化・スポーツの各面に対応した多彩な施設が整備されています。校舎やグラウンド、文化的施設に至るまで、日々の学びと体験を支える快適で機能的な環境が整っています。
校内施設
授業、礼拝、クラブ活動、交流イベントなど、幅広い学園生活を支える専門的な施設が充実しています。
●第1グラウンド：70m×130mの広さを誇り、水はけが良く、雨天後も半日で利用可能。その他、小グラウンドが3つあり、多目的に活用されています。
●体育館：2020年にリニューアルされた中高体育館に加え、小体育館（柔道場）や初等体育館を併設。運動部の活動の拠点となっています。
●テニスコート：人工芝コート2面とクレイコート2面の計4面を備え、授業や硬式テニス部の練習に使用。
●野球場：高校硬式野球部専用のグラウンドを校内に完備。
●多目的ホール：礼拝や集会（アセンブリー）、文化祭などの各種イベントを開催。自由に演奏できるグランドピアノがあり、音楽が響く空間となっています。
●カフェテリア：2020年にリニューアルオープンした明るく開放的な食堂。日替わり定食やラーメン、カレーライスなど、生徒に人気のメニューがそろいます。
●図書室：蔵書数25,000冊以上を誇り、英語や中国語、韓国語、イタリア語、ドイツ語、ロシア語などの外国語書籍も充実。朝や放課後は自習スペースとしても利用可能です。
●大教室：中学生の礼拝・集会、ディベートコンテストやワークショップなど多目的に活用されています。
●国際プログレスクラス教室：国際生が中心に使用する教室で、英語や中国語が飛び交う多言語・多文化の学習環境。2022年に全面リニューアルされました。
歴史的・文化的施設
●北泉寮（旧三井家拝島別邸）：1927年に校地内へ移築された日本建築で、東京都指定有形文化財。生徒が日本文化や歴史を学ぶ場としても活用されています。
●学園正門（数寄屋門）：伝統的な和風建築を感じられる正門。
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