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女子美術大学付属高等学校

女子美術大学付属高等学校

東京都/杉並区和田

住所

東京都杉並区和田1丁目49-8 3号館

TEL

03-5340-4541

公式HP

http://www.joshibi.ac.jp/fuzoku/

◆学校概要

女子美術大学付属高等学校は、1915年に創立された日本で最も長い歴史を持つ美術系高等学校の一つです。創立以来100年以上にわたり、美術を教育の中心に据え、時代の変化とともに新たな価値観や美意識を育みながら、常に先進的な教育を展開してきました。「美術をとおして、我が国の文化に貢献する有能な女性を育成する」という理念のもと、豊かな創造力と表現力を備えた人材の育成を目指しています。
当初は「良妻賢母」が理想像とされた社会の中で、「一人の女性として、そして一人の人間として自立する」という理念を掲げた先駆的な教育方針は、今日まで脈々と受け継がれています。これまでに多くの卒業生が、アーティストやクリエーター、教育者などとして多方面で活躍し、美術を通じて社会と文化に貢献しています。

◆育成方針

教育目標と理念
女子美術大学付属高等学校では、「美術をとおして、我が国の文化に貢献する有能な女性を育成する」という教育理念を掲げています。広い教養を身につけながら、美術を中心とした教育を通じて感性を磨き、世界を見据えた視野を育むことが目標です。中高一貫教育による時間的なゆとりと、大学付属ならではの充実した教育環境のもと、創造性豊かな人間の育成に力を注いでいます。

三つの美を育てる教育方針
女子美術大学付属高等学校では、「智の美」「芸(わざ)の美」「心の美」という三つの価値観を柱に据え、生徒一人ひとりの人間的な成長を支えています。
智の美
知性は感性を支える土台であり、冷静な判断力や理性的な思考を育む力とされています。女子美術大学付属高等学校では、ただ知識を詰め込むのではなく、「思う・考える・感じる」という経験を重ねることで、知性を「心の美」へとつなげる教育を重視。このような経験が、創作活動や将来の仕事において確かな支えとなります。
芸(わざ)の美
表現したいという思いを行動に移し、自らの可能性を切り開いていく力を養います。美術教育における実技の鍛錬は厳しさを伴いますが、その中にある「こうありたい」という強い想いが、表現力を高め、自己実現へとつながっていきます。そうした姿勢を「芸の美」として尊重し、実技力の向上と自己表現の深化を支援しています。
心の美
美術を通じて自己と向き合う中で、他者を尊重し、思いやりの心を育てることも大切にしています。何事にも主体的に取り組み、他人の立場や価値観にも目を向ける姿勢を育むことで、心豊かな人間性を培います。このような心のあり方を「心の美」とし、教育の中心的な価値としています。

中高一貫校としての学びの環境
女子美術大学付属高等学校では、敷地や校舎、教員、行事などにおいて中学と高校の間に明確な区別を設けていません。そのため、中学生と高校生が日常的に関わり合いながら生活することができ、自然な形で縦のつながりが生まれます。校内のギャラリーや展示スペースには、生徒たちの美術作品が常に並び、学びの成果を互いに見て刺激を受けることができます。 また、学園祭や運動会などの行事も中高合同で実施されており、全校的な一体感の中で協働する経験を積めるのも魅力です。こうした交流は、中学生にとっては先輩たちの姿から多くを学ぶ機会であり、高校生にとってはリーダーシップを育てる場ともなっています。

教員体制ときめ細やかな指導
女子美術大学付属高等学校では、すべての教員が中高両方の教員免許を所持し、授業や担任を柔軟に担当できる体制が整っています。中学1年からの6年間、生徒一人ひとりの成長に寄り添い、クラブ活動や委員会、行事など多様な場面で関わりを持ち続けることで、きめ細かな指導が可能になります。
また、高校からの外部受験生と内部進学生を分けることなく、同じクラスで学ぶ点も大きな特徴です。異なるバックグラウンドを持つ生徒同士が同じ環境で刺激を与え合い、互いに学び合う空気が自然に生まれます。特に美術の授業では、こうした多様性が創作意欲をさらに高める原動力となっています。

教育方針の体系化(3つのポリシー)
女子美術大学付属高等学校では、教育理念の具体化を目的として、「アドミッションポリシー」「カリキュラムポリシー」「グラデュエーションポリシー」の三本柱を明確に掲げています。
アドミッションポリシー(求める生徒像)
女子美術大学付属高等学校では、美術や芸術に強い関心を持ち、「三つの美」を志す意欲的な生徒を求めています。絵を描くことやものを作ることに喜びを感じ、美術を中心とした教科学習に積極的に取り組める姿勢を重視しています。
カリキュラムポリシー(教育の方針)
美術教育を基盤としつつ、リベラルアーツを重視したバランスの良い教育課程を提供しているのが特徴です。知性と感性の両方を伸ばすために、独自の英語プログラム「Art ENGLISH」なども導入されており、創造力と国際的な視野を兼ね備えた人材の育成を目指しています。
グラデュエーションポリシー(身につける力)
卒業時には、自ら課題を発見し、深く考え、解決に向けて行動できる力を身につけることを目指します。専門的な美術教育を通じて培った技術力や表現力を活かし、自分の夢の実現に向けて進むことができる力を育てています。全員の第一志望進学の実現を目標に、丁寧な進路指導とサポート体制も整っています。

◆進路状況

進路状況(2024年度卒業生)
女子美術大学 芸術学部

・洋画専攻:23
・日本画専攻:12
・立体アート専攻:6
・美術教育専攻:4
・国際芸術文化専攻:3
・ヴィジュアルデザイン専攻:20
・プロダクトデザイン専攻:15
・環境デザイン専攻:8
・工芸専攻:10
・メディア表現領域:21
・ヒーリング専表現領域:10
・ファッション表現領域:7
・スペース表現領域 :7
・クリエイティヴプロデュース表現領域:3
・共創デザイン学科:18
 計 167
・女子美術大学短期大学部:1
合計 168

他美大など

※( )は過年度生

東京藝術大学 :1(1)
多摩美術大学 :3
武蔵野美術大学:4
東京造形大学 :1
京都美術工芸大学:1(1)
東京工芸大学:1(1)

一般大など

慶應義塾大学:1
青山学院大学:1
立命館アジア太平洋大学:1
明治薬科大学:1
東京家政大学:1
白百合女子大学:1
独協大学:1
千葉工業大学:1

専門学校

町田デザイン&建築専門学校:1
日本電子専門学校:1
beoカレッジ:1
資生堂美容技術専門学校:1
文化服装学院:2

◆特別活動

文化部
美術部/ 絵本部/ クロッキー部/ 漫画研究部/ アニメーション部/ 写真部/ イラスト研究部/ ファッションアート部/ 文芸部/ 演劇部/ 声楽部/ 管弦楽部/ 茶道部/ 華道部/ 書道部/ 家庭科部/ 英会話部/ 社会科研究部/ ギター部
運動部
バスケット部/ バレーボール部/ バドミントン部/ 卓球部/ 剣道部/ テニス部/ 弓道部/ ワンダーフォーゲル部/ バトン部/ 洋舞部
同好会
サッカー同好会/ 科学同好会/ 折り紙/ ミステリー研究同好会/ かるた研究同好会

◆施設設備

女子美術大学付属高等学校では、美術教育に最適な環境と充実した施設を備えています。付属校舎「3号館」をはじめとする各施設には、学びと創作の両面を支える工夫が随所に見られ、生徒の感性と創造力を育む空間が広がっています。
3号館(付属校舎)
●可動間仕切りによる柔軟な教室設計
●授業の多様化と学校行事の展開に対応
●自然光をふんだんに取り入れた美術室
●校内展示が可能なギャラリースペース
●生徒がくつろげる憩いのスペース
図書施設
図書館設備も充実しており、地下2階にある付属図書室には約2万冊の蔵書を誇り、特に美術系の書籍や雑誌が豊富です。図書委員会が入り口の装飾や棚のレイアウトを工夫することで、利用しやすく親しみやすい環境を実現。さらに、入学後にガイダンスを受けることで、女子美術大学の大学図書館も利用可能になります。この図書館は、都内でも屈指の美術館系書籍の蔵書数を誇り、専門的な学びを深めるための貴重なリソースとなっています。

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