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東京都/世田谷区岡本
聖ドミニコ学園高等学校は、ヨーロッパ中世の聖人ドミニコの教えを基盤に1962年に創立した、カトリック系の女子校です。学園は1954年創立で、2024年に創立70周年を迎えました。完全中高一貫教育を実施しており、高等学校からの生徒募集はしていません。1学年の定員を80人とする小規模校で、高等学校では2クラス編成をとっています。1993年から週5日制を採用していますが、現在は7時間授業(1時間は50分。火曜日のみ6時間)を実施していることから、土曜授業を実施する場合と同等の時間数を確保しています。中学校・高等学校が同一の校舎内にあるほか、学園の敷地内には、幼稚園(共学)、小学校(共学)があります。また母体である聖ドミニコ女子修道会の修道院もあります。
教育理念
聖ドミニコ会のモットーである「真理(Veritas)」に基づき、教育理念として「真理を求め、自由に生きる」を掲げています。対話の人であった聖ドミニコにならい、他者との対話を重ねていくことを通じて、真理を見出すことのできる人の育成を目指しています。
教育の特色
【カトリック教育】
高校の各学年において、週に1時間、「宗教Ⅰ」の授業があります。聖書の学びに加えて、現代社会の諸問題についてカトリックの精神に立脚しながら解決策を学んでいきます。また教育活動全体を通じて、生徒一人ひとりがかけがえのない生を享けた存在であるとの考えに立って、自由と寛容の精神のなかで豊かな人間性を育むことができるように心がけています。生徒たちは他者とともに歩み、学んでいく姿勢を日々のなかで実践し、身につけていきます。
【都内私立有数の小規模校】
専任教員1人あたりの生徒数は、都内の私立学校のなかでもきわめて少ないです。そうした環境を生かし、学ぶということに生徒たちが価値を見出し、主体的に学習に取り組むことができるように努めています。高校1年次には必履修科目を中心に幅広く学ぶカリキュラムを編成し、発展的学習に対応できる基盤を培います。そして進路を見据えた学習が増える高校2年次以降は、選択科目や習熟度別授業を通じて、きめ細やかな指導を心がけています。生徒たちの進路実績が、文系・理系はもちろん、医療・看護系、芸術系、さらには海外大学と多岐にわたることは、多様な進路に対応できる環境ならではといえるでしょう。
【女子校のメリットを最大限生かした教育】
学則に「高雅な情操と豊かな教養を具えた自覚ある女性を育成する」とあるように、ジェンダーにとらわれることなく物事に取り組むことができるのは女子校ならではの魅力です。小規模校であることもあいまって、学校生活のさまざまな場面で活躍の場が生徒たちを待っています。気後れすることなく挑戦する経験が、新しい時代を切り開いていくうえでも大きな糧となることでしょう。
【フランス語教育】
中学校において週2時間の必修科目として「フランス語」を設定していますが、高等学校では選択科目として設定しています。アカデミックコースに在籍している場合、高校2年次から第一外国語としてフランス語を選択することもできます。
海外留学
【ニュージーランド語学研修】
希望者に向けて、高校1年の3学期から約1年間の長期留学制度を設けています。条件を満たせば、帰国後に留学先での修得科目について単位認定を行い、もともと留学前に在籍していた学年に復学することもできます。
【コリブリ(日仏交換留学ネットワーク)】
フランスの生徒との交換留学で、フランス留学生の受け入れ、ホームステイでのフランス留学の双方を通じて、フランス語やフランスの社会・文化についての理解を深めます。
探究学習「ドミニコ学」
高等学校における「総合的な探究の時間」を「ドミニコ学」と呼んでおり、中学校を含めて体系的に学習します。高校1年次には、1月に実施される沖縄修学旅行に向けて、探究の手法を意識しながら事前学習に取り組みます。その上で現地での経験や見聞をさらに価値あるものとし、事後学習でさらに学びを深めます。高校2年次には、自分の関心に基づいて課題を設定し、1年間かけて個人探究を行います。情報の収集や整理・分析においては、類似する課題を設定している生徒たちからなる「ゼミ」において対話を重ね、学びをいっそう深いものにしていきます。そして年度の終わりにはポスターセッションで成果を発表します。この際も、発表することにとどまらず、質疑応答を通じて自分の学びを振り返り、さらなる探究に自ら進んでいく力を養います。こうした探究の成果を生かし、総合型選抜に挑戦する生徒も近年は増加しています。
コース
アカデミックコースとインターナショナルコースの2コース制で、中学校と同じコースで学習します。高等学校のホームルームはコース混成です。
【インターナショナルコース】
英語力を武器に、海外大学への進学などを目標として学習を進めます。CLIL(内容言語統合型学習)の視点も取り入れながら、理科と数学は1年次まで、英語については高校卒業まで英語で授業が行われます。理科・数学については、ネイティブスピーカーだけではなく当該教科の日本人教員もサポートをしながら授業を進める点が特徴です。高校2年次以降の英語では、エッセイライティングなど実践的なスキルの育成も目指します。
【アカデミックコース】
これまで重視してきた対話の精神を土台に、堅実な学びの構築を目指します。難関大学の文系・理系のほかにも、芸術系や医療・看護系など、生徒それぞれの希望に応じた授業を展開します。英語に関しては、インターナショナルコースと同等の授業時間数を確保するとともに、プレゼンテーションやスピーチの機会を積極的に取り入れ、思考力だけでなく発信力をも磨きます。
(2025年3月卒業生実績)
国内大学
電気通信大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、東洋大学、成城大学、明治学院大学、國學院大學、立命館アジア太平洋大学、日本女子大学、聖心女子大学、白百合女子大学、清泉女子大学、東洋英和女学院大学、杏林大学、東京薬科大学、東京音楽大学、洗足学園音楽大学、多摩美術大学、女子美術大学 ほか
海外大学
Chapman University, Fordham University, Pace University, UC Santa Cruz, University of Arts London ほか
中学生と高校生が一緒になってクラブ活動を行います。
運動部
バレーボール部、ダンス部、水泳部、ラクロス部、バスケットボール部、テニス部、バドミントン部
文化部
演劇部、音楽部、写真部、書道部、英語部、仏語部、ホームサイエンス部、管弦楽部、美術部、イラスト部、華道部、茶道部、軽音楽部
学校行事
【1学期】入学式(4月)、生徒総会(4月)、遠足(4月)、マリア祭(5月)、運動会(6月)、球技大会(7月)
【2学期】学園祭(9月)、ダンスコンクール(11月)、生徒会役員選挙(12月)、クリスマスミサ(12月)
【3学期】沖縄修学旅行(1月/高1)、送別会(3月)、卒業式(3月)
校地は国分寺崖線上の高台に位置する、閑静な住宅街のなかにあります。都心にありながらも緑に囲まれ、武蔵野の面影を残す落ち着いた環境です。耳を澄ますと、窓外からは時折、野鳥の囀りも聞こえてきます。校舎としては、次のような設備があります。
ICC教室(International Communication Centre)
英会話・仏会話など外国語の授業で使用。また放課後にはインターナショナルコースの生徒が教員に質問するブースターセッションの場所としても開放されています。
図書センター
蔵書は約2万冊ほど。カトリックや聖ドミニコ会に関連する書籍のほか、沖縄修学旅行の事前・事後学習に必要な文献なども充実しています。また自習用キャレルも備えており、高校3年生を中心に生徒たちが利用しています。
教室
各学年2〜3クラス(高校は2クラス)で、中学校・高等学校ともに同一の校舎内にあります。すべての教室にプロジェクターを設置しています。
第1体育館
クラブ活動(バスケットボール部、バドミントン部など)や学園祭ステージ発表、球技大会やダンスコンクール、送別会などのイベントで使用されます。冷暖房完備。
第2体育館
体育の授業やクラブ活動(バレーボール部、ダンス部など)で使用します。2024年に空調を取り付けました。
室内プール
温水プールで、第2体育館の1階にあります。5月〜10月に中学・高校の体育の授業で使われるほか、水泳部の活動でも使用します。
グラウンド
人工芝が敷かれており、テニスコートが4面以上とれる広さがあります。6月には中高合同での運動会が行われます。また体育の授業やクラブ活動(ラクロス部、テニス部)もここで実施することがあります。
聖堂
5月のマリア祭、12月のクリスマスミサ、毎月1回の聖堂朝礼といった宗教行事を実施するほか、入学式や卒業式も実施します。海外から輸入したパイプオルガン、教会で用いられていたステンドグラスなどが魅力的です。聖堂入口には、聖ドミニコ会が重視する「LAUDARE(賛美)、BENEDICERE(祝福)、PRÆDICARE(説教)」の言葉が掲げられています。
カタリナ棟
クラブの部室や和室(茶道部の活動で使用)、ホールがあります。
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