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東京農業大学第一高等学校は、「知耕実学」を教育理念に掲げ、体験を通して学ぶ「実学」を重視した教育を行っています。五感で感じ、仮説を立てて検証するプロセスを繰り返す中で、思考力と創造力を育成。創立130年を超える伝統と、建学の精神である「質実剛健」「自主独立」を大切にしながら、未来を見据えた学びを展開しています。2025年度からは完全中高一貫教育へ移行し、6年間をかけて学習・部活動・委員会活動を通じて「共創力」を高める環境が整いつつあります。創設者・榎本武揚の科学者・教育者としての精神を継承し、「科学的探究心」や「国際感覚」を備えた人材の育成を目指しています。
段階的なカリキュラム
東京農業大学第一高等学校では、生徒一人ひとりの進路実現に向けて、段階的に学びを深めるカリキュラムが組まれています。1年次には、将来の可能性を広げるために幅広い科目を設置し、興味や適性を探る機会を重視。2年次からは文系・理系に分かれ、より専門性の高い授業が展開されます。3年次には希望進路に合わせた選択科目や演習時間が確保され、個々の目標に応じた学習が可能です。
各教科の学びと特色
英語
英語を英語で理解し、自分の考えを英語で発信できる力の育成を目指します。高校では長文読解や英文法を中心に、大学入試に対応できる応用力を身につけます。英検対策も充実しており、ネイティブ教員による面接練習も行われています。予習と復習のサイクルを重視し、英語力の土台をしっかり固めていきます。
数学
数学に対する関心を深め、論理的に考える力と柔軟な発想力を養います。授業では問題解決に必要な読解力や直感力も重視し、社会で求められる思考の基礎を形成。数学検定や数学オリンピック参加も奨励されており、意欲ある生徒が自らの目標に向けて挑戦する環境が整っています。
国語
文章の読み解きと表現を通して、他者とつながる力や自分の考えを伝える力を育てます。評論や文学作品の読解に加え、グループワークや意見の構築も重視。コンクールへの参加も盛んで、表現力を伸ばす取り組みが実を結んでいます。
理科
中学・高校を通して多くの実験を経験し、観察や検証を通して理科的思考を養います。結果の記録や考察を重視する指導により、論理的な表現力が自然と育まれます。外部コンテストや日本生物学オリンピックへの参加もあり、挑戦を通じて学びを深めています。
社会
現代社会に対する関心を高め、知識の習得とともに分析力・発信力を育てます。レポート作成やディベートを通じて、多角的に物事を捉える力や他者と意見を交わす力を身につけます。時事問題への関心も常に促され、実社会に役立つ学びへとつながっています。
学びを深める多彩なプログラム
興味の枠を広げる一中一高ゼミ
「一中一高ゼミ」は、学年や教科の枠を超えて学べる少人数制の講座です。放課後や長期休暇に開講され、年間70~80講座が用意されています。内容は、数学や言語、社会など幅広く、教員の専門性や興味を活かしたテーマが中心。生徒は自由に参加でき、自らの興味を深めるきっかけになります。教員と生徒が同じ目線で対話する中で、多角的な視点が養われ、普段の授業では得られない発見にもつながります。自分の「好き」に気づき、将来の学びの土台をつくる場となっています。
最難関大を目指すTゼミ
高1~高3の希望者を対象にした「Tゼミ」では、東大や京大などの最難関大学合格を見据えた授業を展開しています。国語・数学・英語を中心に、教員が独自に作成した教材を使って記述力・論理的思考力を鍛えます。個別添削やOB・OGによる進路ガイダンスも充実しており、受験対策にとどまらず、合格後も見据えた学びを意識した指導が行われます。同じ目標をもつ仲間と切磋琢磨することで、高い志と意欲を育んでいきます。
実力を試す校内模試「D模試」
中学3年から高校3年の希望者を対象に実施される「D模試」は、教員が作成する独自の模試です。東京大学や京都大学などの最難関大学に精通した教員が問題を手がけており、受験後は丁寧な解説授業も行われます。全学年が同じ問題に取り組むことで、自分の現状を知り、他学年の刺激を受けながら着実に力をつけていきます。
体験から学ぶ実践的な力
教育理念の「知耕実学」は、実際の体験を通じて知を深めることを重視しています。大学の実験講座や醤油づくり、厚木農場での農業体験、外部施設でのフィールドワークなど、五感を使った実学の場を豊富に用意。東京農業大学の教授による実習など学外との連携も積極的に取り入れています。生徒たちはこうした体験を通して、興味を探究へと発展させ、論文執筆やコンクール出品にも挑戦。考え、試し、表現するプロセスを繰り返しながら、創造力や思考力を育んでいきます。
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美術部/
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茶道部/
文芸部/
書道部/
英語同好会/
鉄道研究同好会/
模擬国連同好会/
クイズ研究同好会/
将棋・囲碁同好会
アプローチ
正門から校舎に続くアプローチには、両側にソメイヨシノが並びます。芝の緑とグラウンドの広がりが相まって、訪れる人を開放感あふれる風景で迎えてくれます。
グラウンド
人工芝が敷かれたグラウンドは、足への負担が少なく、雨天時も使用しやすい水はけのよさが特徴です。体育や部活動、学校行事などで多くの生徒が利用する場であり、緑鮮やかな景観が印象的です。
1号館
ゆとりのある幅広い廊下と大きな窓に面した教室が並ぶ1号館。各階中央には、生徒が集まり学び合えるワークスペースが設けられています。5階の図書館奥には、東京農業大学の協力で整備された和風の屋上庭園もあり、落ち着いた学習環境が整っています。
2号館・3号館・その他の施設
2023年に完成した2号館には、美術室や調理室、各種実験室、自習室、コンピュータ室、ラウンジ、デイリーショップなど、多彩な学びを支える設備が揃っています。3号館には理科系の実験室や大講義室、マルチメディアルームがあり、探究心を深める環境が整備。体育館にはアリーナ、トレーニングルーム、柔道場などを備え、心身の成長をサポートします。
周辺施設
東京農業大学世田谷キャンパスに隣接し、大学の施設を活用した学びの機会もあります。近隣には、食と農に関する情報を発信する「食と農の博物館」や、馬術部が活動する「JRA馬事公苑」などもあり、自然や専門的な知識に触れられる落ち着いた環境にあります。
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